中国と江戸時代

中国はGDPで世界第2位の経済大国となっていますが、


政治や人権のことを考えると、先進国と呼ぶには躊躇ってしまいます。


ふと思ったのですが、中国の今の状態と日本の江戸時代は

 

何か共通するものがあるような気がしました。


・政治体制は、中国は省や直轄市などの行政区画(地方政府)。

 江戸時代は幕藩体制。どちらも地方権力者の上に巨大な国家権力者が

 コントロールしています。
・トップは、中国は共産党書記長。江戸時代は徳川家(将軍)。

 どちらもトップが絶大な権力を持っています。
・支配層は、中国は約6%の共産党員。江戸時代は約10%の武士階級。

 どちらも圧倒的多数の国民の上にごく少数の上層階級がいます。
・どちらも、非支配層である国民は政権への不平不満を起こせば

 徹底的に弾圧されます。
・経済的には重税感はあるものの、比較的自由な経済活動が可能。
・文化的には国家(幕府)を批判しない範囲内では比較的自由な表現や

 活動ができる。


江戸時代は外圧によって終わったわけですが、


今の中国に外圧を加えられる国があるでしょうか?


中国が経済的、文化的に成長したら、自由主義的価値観を持つと、

 

多くの国々が見込み違いしましたね。


まだ力を持つ前の中国だったら外圧によって変化を起こさせるのは可能だった

 

かもしれませんが、


急速なグローバル化で先進国を含む多くの国々が中国に依存している今、

 

冷戦終結後、唯一の超大国と言われているアメリカでさえ、


他の有力な国々と力を合わせないと無理でしょう。