公開講座
近所に深川江戸資料館なる施設があり、
そこで「江戸っ子が呑んでいた酒~江戸っ子はのんべえだった?~」
という公開講座をやっていたので聞きに行きました。
講座は無料(施設入館料は必要)なのが助かります。
この講座に興味が湧いたのは、落語から来ている。
落語にはただ酒が飲める噺があったりする。
そんな落語のことをもっと深く理解したくて
その流れでこの講座に行き着いた訳。
講座名にある、江戸っ子はのんべえだったのか?
この問いへの答は、江戸時代の人口と酒の消費量から
講師が自分なりに計算したもののようだ。
その計算方法は
江戸時代は人口は約100万人。
酒は江戸では濁り酒(どぶろく)を除外すると
基本上方(関西)からの下り酒で、
その量(90万樽)から江戸では1人1日平均155mlと試算している(19世紀前半)。
一方、2017年の東京は255ml。
こちらはちゃんと統計資料から計算している。
現代人ほどではないと思うかもしれませんが、
上記の濁り酒の分と、現代人の消費量に飲用でない分も含まれていること、
また、東京の消費量は都民だけの消費量とは言えないことから
江戸市民は東京都民に劣らず酒を吞んでいた、
と結論づけている。
また、驚いたのは、時代劇で居酒屋では
腰掛けて酒や肴をいわゆるテーブルに乗せて吞んでいる。
このことは時代考証的には間違い。
これは明治以降のスタイルらしい。
江戸では床几(しょうぎ)という背もたれの無いベンチのような長イスに腰掛けるか
座敷に座って盆や膳に載せた酒肴を吞んだり食べたりする。
この他、いろいろ面白い話がいろいろ聞けました。
私は江戸文化が好きなのでこれからもどんどん聞きに行きたい。